1 企業の倒産兆侯を掴み連鎖倒産を防ぐ
企業が倒産する理由は多々ありますが,その中の一つが連鎖倒産です。「連鎖倒産」とは,取引先が倒産し、売掛金などが回収できなくなり、そのために経営が行き詰まり倒産することをいいます。結局,企業倒産は資金ショートによって起きるのですから,取引先の動きを常に把握し,迅速に対応する必要があります。
倒産に近い兆侯としては以下のようなものがあります。
(1)銀行への緊急借入要請 |
(2)街金融から借り入れをしている |
(3)手形のジャンプを要請・期限支払の遅延 |
(4)資産の投げ売り・換金 |
(5)販売先への前倒支払の要請 |
2 倒産兆侯を掴む方法
倒産兆侯を掴むためには,結局,取引先との関係を緊密にしていくことです。
(1)取引先と定期的な往訪を欠かさない |
(2)取引先から得られた決算書等の諸資料と営業マンが直接見聞きした情報 がかい離していないかをチェックする |
(3)第三者(調査期間,同業他社,銀行等)からの情報収集・分析 |
3 倒産兆侯が発覚した場合の対応
取引先に倒産兆侯が出た場合,他の債権者もこれを知れば,我先にと債権回収を図ってくるはずですから,以下の点について,迅速に対応する必要があります。
(1)取引先の現状把握 |
(2)決済条件の短縮化交渉 |
(3)担保の取得交渉 |
(4)出荷の停止・制限 |
4 倒産とは
ひと口に「倒産」といっても,(1)清算型と再建型(2)法的整理と私的整理に分類できます。
「清算型」は、企業が営んでいた事業を廃業し、企業そのものを消滅させる手続です。「再建型」は、債務の切捨て等を行い、事業を存続させる手続です。
また,倒産処理を法律に則って行う手法を「法的整理」、裁判所を通さずに処理を行う手法を「私的整理」といいます。法的整理には、破産法・会社更生法・民事再生法・特別清算(会社法)があります。私的整理とは、債務者である企業が主要債権者と協議の上、債務整理を行う手法です。
5 倒産手続きと債権回収
取引先が法的整理をとるのか私的整理をとるのかによって,債権者の取るべき対応は変わってきます。
|
代金請求 |
契約解除 |
担保権 |
相 殺 |
法的整理 |
保全処分により,個別の債権回収は不可 |
債務不履行に基づく契約解除は可能 |
原則可能 但し,制約される場合あり |
原則可能 但し, 制約あり |
私的整理 |
可能 |
同上 |
可能 |
可能 |
6 債権回収ならアライアンス法律事務所へ
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