<グーグル>検索結果の一部削除を命令 東京地裁仮処分
◇日本人男性の237件削除要請に、地裁は122件認める
1 事案
大手検索サイト「グーグル」の検索で自分の名前を検索すると、犯罪に関わっているかのような表現をした検索結果が出てくるのはプライバシー侵害に当たるとして、日本人男性が米グーグル本社に削除を求めて仮処分を申請した。男性の代理人弁護士によると、男性は237件の検索結果の削除を求めた。
2 結果
東京地裁が9日付で検索結果の一部を削除するよう命じる決定を出したことが分かった。
地裁はうち122件について削除を認めた。検索結果のタイトルやURL、抜粋部分の削除を命じた。地裁はグーグルについて「サイト管理者である以上、削除義務があるのは当然」などと判断し、プライバシー侵害を認めた。グーグル側は対象部分の122件について削除する意向を男性側に示したという。
3 参照
グーグルの同種の訴訟では、単語を入力すると関連語句を予測表示する「サジェスト機能」が名誉毀損(きそん)に当たるとして、東京地裁がグーグルに表示の差し止めや慰謝料の支払いを命じ、その後に2審で退けられた例がある。
【山本将克】毎日新聞2014年10月10日(金)09:47