リスケジュール(リスケ)による企業再生
「リスケジュール」とは、金融機関と交わした債務返済条件(約定返済)を変更する方法です。一定期間、金利のみの返済にしてもらったり、返済回数を増やして1回ごとの返済額を少なくし、当面の資金繰りを楽にするといった方法があります。
メリット |
デメリット |
●キャッシュフローが改善する ●金融機関以外の一般取引先に知られず債権が可能 |
×金融機関から新規の融資を受けることが難しくなる ×信用保証協会付き融資の場合には、新たに保証料が発生する ×金融機関から、金利引き上げ、追加担保、保証人を求められることがある ×金融機関の回収が強化されることがある |
必要な資料
(1)金融機関とリスケの交渉をするにあたり必要な資料として主なものは以下のようなものです。
①返済条件変更依頼書
②事業計画書(経営改善計画書)
③資金繰り表(リスケ前、リスケ後)
④リスケ後の返済計画書
(2)経営改善計画書
「経営改善計画書」とは、自社の経営状態を改善する方法について、具体的な数値で計画した書類をさします。
この経営改善計画書は,具体的な根拠に基づいたもの,かつ現実的なものでなければならないのは言うまでもありません。
具体的には,まず,なぜ業績が悪化したのかについての分析が必要です。そして,それに対する改善策を講じます。その改善策がどんな効果をもたらすのか,具体的な数字で表すことも重要です。そして,その改善策をいつ始め,いつまでに終了できるのか,その責任者は誰なのかも明らかにして置く必要があります。